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2021.12.22

歯ぐきや舌にできる白板症の診断方法~治療法までわかりやすく解説

白板症は前ガン病変の代表的な疾患とされており、注意を払うべき疾患です。白板症のおよそ3~5%がガン化するといった報告もあるんですよ。 

もちろん、ご心配のないケースもありますので、白板症の可能性がある方は、お口の状況によって適した検査をおこない、治療・経過観察といった選択を取っていきます。

今回は、歯ぐきや舌が白く、「もしかするとガンなのかな……。」とご不安な方へ向けて、白板症の症状や治療法までやさしく解説します。

白板症の症状

歯ぐきや舌などが白い

白板症はお口の粘膜部分(歯ぐきや舌、頬の内側など)が硬くなり、柔軟性がなくなります。粘膜の表面は、白色の板状また斑状の病変ができます。

粘膜の白い部分はこすっても除去はできず、表面は盛り上がりや崩れがあったり赤い斑点があったりすることもありますが、なめらかな場合もあります。

自覚症状は基本的には無い

痛みもかゆみもなく、歯ぐきや舌などが白いという以外は自覚症状がないことがほとんどです。また、擦過痛などでお食事に支障が出ることもありません。

注意が必要なお口の症状とは

万が一、口腔ガンであった場合も初期症状では痛みを感じる方はほとんどないです。

しかし、以下のケースでは、白板症が悪化しているケースがあり、そのままガン化する可能性も少なからずありますので、早期に受診されることをおすすめします。

・潰瘍がある
・表面が凹凸でひび割れしている
・接触痛がある(食事を取ったら痛いなど)
・患部の赤みなどを伴う

白板症の診断方法

白板症の診断方法は視診と触診をおこない、原因とその対策を講じます。具体的には、歯を丸めたり、入れ歯調整、歯磨き指導などをおこなったりして粘膜を傷付ける可能性がある要因をできる限り取り除きます。

歯医者さんで上記の処置で対策を取り、それでも改善しない場合は専門機関へ紹介し、擦過細胞診や病理組織検査で診断確定をする必要があるでしょう。

白板症の治療法

白板症と診断され、病気のある箇所への刺激となる要因があればそれを取り除く必要があります。

治療方法は病変を切り取り、経過観察していくのが基本です。治療後も病変のあった箇所は刺激しないことが大切。喫煙やビタミンA・Bの不足、不適切な歯磨きなどで白板症が起こる可能性もあります。これらのことから食生活と生活習慣の改善に取り組み、慎重な経過観察をおこないます。

白板症が心配、不安な方は早めの受診を!

白板症が自然に治癒することは難しく、原因をなくしたとしても簡単には治らないです。

早期で発見すれば対症療法で改善できるケースもありますので、少しでもお口の粘膜に異変を感じたらすぐに歯医者にご相談くださいね。

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