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2021.12.31

ドライマウス|代表的3つの原因と他疾患の関連性とは


ドライマウスの原因はストレスや薬の副作用、口呼吸などの悪習癖、アルコールやタバコが挙げられます。他にも潜んだ病気が隠れているケースもあります。

今回は、「お口が以前よりも乾きやすくなった」「お口のねばつきを感じる」といった不快症状のある方へ向けて、ドライマウスの代表的な3つの要因と、他疾患とドライマウスの関係性までお伝えします。

服用している薬の副作用

ドライマウスは「薬の副作用によるのもの」が、実は1番多いです。意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。お口が乾くという主訴で来院された方は、服用している薬をまずチェックしていきます。

具体的にドライマウスになると考えられている代表的なお薬は以下4つです。

・うつなど向精神薬
・抗アレルギー薬(花粉症など)
・循環器系の薬
・気管支拡張など呼吸器の薬

ストレスによる自律神経の乱れ

交感神経の刺激によって唾液の分泌量が減り、お口が乾きやすくなります。例えば、人前で緊張するとお口が乾きやすいですよね。このように、ストレス=心身の緊張感が長期的に続くとドライマウスの症状が定着してしまうこともあります。

口呼吸

お口で呼吸する口呼吸の方は、慢性的にお口が乾く状態を作りやすいです。唾液の分泌はあるのですが、唾液が蒸発してしまうからです。

口呼吸は風邪などの一過性のものもありますし、歯並びの関係でお口がポカーンとあきやすいなど、さまざまな要因が考えられます。

加齢によるもの

唾液は1日あたり概ね1000~1500ml分泌されるのですが、加齢に伴って唾液腺は徐々に委縮していきます。そうすると唾液が出にくくなり、ドライマウスを引き起こすこともあるのです。

ただし、加齢だけでドライマウスと診断されることはほぼありません。加齢にプラスして、何か他にドライマウスになる原因が潜んでいる方が多いです。

他疾患との関連性によるもの

ドライマウスは、まだ発症していない疾患が潜んでいるケースが少なからず存在します。

例を挙げると、以下の4つです。

・糖尿病
・腎臓病の病変症状
・シェーグレン症候群
・更年期障害

ドライマウスの検査から、糖尿病などが発見されるなど、病気の症状としてドライマウスが出てくるのです。

慢性的なお口の乾きを感じている方は、ぜひ受診を!

お口の中が乾くと、食べ物が飲み込みにくい、唾液の持つ自浄作用が失われて歯周病や虫歯になりやすくなるなど、生活の質(QOL)が大きく失われます。

「たかが口の乾燥でしょ」と簡単に考えず、どうぞお気軽に当院へご相談くださいね。

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