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2020.04.05

治療を終えた方へお伝えしたこと

「治療は終ったのだから、もう歯医者には通わなくていいですよね?」――お口の中が虫歯だらけだった患者さんほど、こう言われるのを耳にします😅

お口の状態が悪いほど通院回数は長くなってしまいますので、長期に渡って通院してこられた患者さんが、このような心境になるのは当然でしょう。
しかし、歯科医師として皆さんにお伝えしておきたいことがあります🙏

あくまで治療とは「治した」に過ぎず、再び虫歯や歯周病が再発してしまうという「リスク」は抱えたままなのです。

では、どのようにして、再発リスクを減らしていけばよいのでしょうか?


■予防歯科が必要な理由

ユキデンタルオフィスのHPにも記載していますが、当院では治療を終えた患者さんには予防歯科を推奨しています。

関連記事 http://www.yuki-dental-office.com/preventive/
「むし歯・歯周病・粘膜疾患の予防」

当院が考える予防歯科の目的とは歯を通して生活の質を上げることです。

「歯で生活の質が変わるなんて、大げさじゃないの?」――こんな声が聞こえてきそうですが、私自身は歯から口福(=幸福)がはじまると確信しています。

歯周病菌は、歯を支える骨である歯槽骨まで溶かしてしまうほど強力な毒を持っていて、糖尿病や心疾患をはじめとする全身的な疾患とマイナスの相互作用を起こすという話はご存じの方も多いでしょう。

しかし、重度の歯周病などが原因でやむを得ず歯を抜かないといけなくなくなり「噛む機能」が落ち込んだ歯は、脳の学習機能や運動機能にとっても非常に大きな影響を受けるのです。


■患者さんにできるリスクヘッジは定期検診を受けること

たとえば、脳の記憶力に深く関わりを持つアセチルコリンという物質は、噛むことで分泌があがります。(つまり、噛める歯が多いほど脳機能もあがりやすいといえます。)

ほかにもラットの奥歯を抜いて、どのように脳機能が変化するかを調べた研究があります。
その結果、ラットの脳の情報伝達機能は減ってしまい、アルツハイマーによく似た症状を示しました。

また、残っている歯の数が少ない方は、歯の多い人に比べて片足立ち時間や握力テストが劣ったという結果もでています。
このように、歯周病菌は全身疾患と関連するだけにとどまらず、運動や勉強といった日常生活にも深く影響をおよぼしていることがお分かりいただけるでしょう。

しかし、むやみに恐れる必要はありません。
定期検診を受け、結果にもとづく予防処置をおこない、疾患の早期発見・治療に努めれば、これらのリスクを大幅に減らせるのです。

※虫歯と歯周病のリスクについては、もう少し詳しい解説をしたいので、後日お話しいたします。

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