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2021.10.16

【何科に行くべき?】味覚障害のセルフチェックと診療科目


こんにちは。歯科医師の小場です。

「食べ物の味がよくわからない」「何を食べても苦みを感じる」「口の中が渋い」といった味覚障害があると、食事をする楽しみや喜びを失ってしまい、栄養不足にもつながります。

味覚障害の原因については、前回のブログでもお伝えしましたが、今回は「どういった症状が、味覚障害の基準になるのか?」というお話についてです。

「もしかして、味覚障害かも・・・・・・?」と疑われる節のある人に向けて、味覚障害のチェックリストや病院を受診した方がよい目安をわかりやすく解説していきます。

そして、味覚障害が疑われる場合は何科を受診すればよいのか、といったことまで詳しくお伝えします。

まずはセルフで確認!味覚障害のチェックリスト

まずは、自身で味覚障害があるかどうかをチェックしてみましょう。1つでも当てはまると、味覚障害の可能性があります。

①以前と比べると調味料を多く使用している自覚がある
②何も口に含んでいないときも慢性的な苦みなどを感じる
③いかなる食品も美味しく味わえなく食欲が低下しており、体重が減少傾向にある
④食べ物を口に含むと、普段とは違う味があり、不快に思う(異味症)
⑤何を食べても味がしない(味覚消失)
⑥特定の味付けのみ味を感じなくなっている
⑦味が薄く感じてしまい、濃い味付けを好むようになった(味覚減退)

味覚障害で受診した方がよい目安

上記のセルフチェックに1つでも当てはまれば、念のために病院で診てもらった方が安心でしょう。ほかにも以下の項目が受診する目安です。

・味覚障害になった要因がわからない場合(例えば直近で風邪を引いた、鼻炎になったなど明確な理由が不明)
・味がしづらくなっている原因だと思われる疾患が治っても、味がしない
・味覚障害の症状が1〜2週間ほど続いている
・食生活など日常生活を見直しても一向に改善されない

味覚障害に対応する診療科目とは

味覚障害の可能性が疑われる場合は、口腔外科や耳鼻咽喉科、内科を受診します。

私たち歯科領域では、治療、検査項目として唾液の分泌量を調べたりします。
また、内科領域では血液検査で亜鉛が不足してないかを調べたりします。

ほかにも問診票の情報を基に生活習慣、既往歴、使用している薬剤などをくまなく調べて味覚障害になった原因を追及します。

もしも亜鉛不足による味覚障害と診断された場合には、治療に亜鉛製剤を使用します。薬剤を服用するだけで7割以上の人は味覚障害が改善したというデータもあるほど、効果が望めることがわかっています。

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